光脱毛は永久脱毛なの?人気の秘密を徹底解説
2018.03.09
主な選択肢としては医療レーザー脱毛やニードル脱毛、光脱毛などがあげられます。
医療レーザー脱毛を行うことができるのは医療機関だけです。 一方、光脱毛はエステサロンなどでもやってもらえるため、気軽に始められる脱毛方法として人気があります。 それぞれの脱毛方法にはメリット・デメリットがありますので、脱毛方法は目的に合わせて慎重に選ぶべきです。
これから脱毛を始めようと考えている人は、人気がある光脱毛を選ぶべきかどうか迷っている人もいるかもしれません。また、永久脱毛したい人は光脱毛で十分なのか心配している人もいるでしょう。
そこで、光脱毛は永久脱毛ではないこと、永久脱毛ではないにもかかわらず光脱毛が支持されている理由、さらには永久脱毛に分類される医療レーザー脱毛のメリットなどについてお伝えします。
光脱毛は永久じゃない
エステサロンでもできる光脱毛とクリニックで行う医療レーザー脱毛はどちらも永久脱毛だと勘違いしている人もいるようですが、エステサロンで行う光脱毛は永久脱毛には分類されません。
光脱毛によって実現できる効果は主に減毛や抑毛です。
そのため、エステサロンでばっちり脱毛しても、また毛が再生してくる可能性があります。
光脱毛に永久脱毛効果を期待すると失敗することになるでしょう。光脱毛が永久脱毛と呼べない理由は、永久脱毛として認められる脱毛効果基準をクリアできないからです。永久脱毛を理解するためには永久脱毛の基準を理解しておくことも大切です。実は、日本独自のはっきりした永久脱毛の定義はありません。
そのため、日本ではFDA(アメリカ連邦食品医薬品局)と呼ばれるアメリカ政府機関が規定している定義を流用して永久脱毛の定義としています。FDAの基準によると、レーザーを3回照射したあと6カ月が経過した時点で67%以上の毛が減っている状態を維持できることが永久脱毛の条件です。
レーザーを照射する機械も、この条件をクリアできるものだけが永久脱用が可能なレーザー脱毛機として認められます。レーザー脱毛機を使った永久脱毛は医療行為にあたります。
そのため、医療レーザー脱毛は医師にしかできないのです。エステサロンでの光脱毛は永久脱毛ではありませんので、永久脱毛を希望する場合は光脱毛をするのはおすすめできません。
効果は医療レーザー脱毛に及ばず、しばらくすると毛が生えてくる可能性が高いことを知っておかないといけないでしょう。永久脱毛目的の場合はクリニックなどの医療機関で医師による医療レーザー脱毛をしましょう。
永久脱毛の種類は?
光脱毛は永久脱毛ではありません。
永久脱毛の種類は2つあります。
1つは医療レーザー脱毛です。
医療レーザーによる脱毛は、皮膚表面にレーザーを照射して毛乳頭などを焼いてしまう脱毛方法です。
毛乳頭などの毛の成長に欠かせない箇所を壊してしまうことによって毛が生えてこなくなり、永久脱毛効果が得られるという点が特徴です。レーザーを照射すると狙ったところが焼ける理由は、毛の中にあるメラニン色素に対してレーザーが反応した結果、熱の力によって反応箇所が破壊されるからです。
そのため、メラニンが少ない薄い毛やうぶ毛にはレーザー照射が効きにくい場合もあるといわれています。注意点は日焼けや色素沈着が生じている場合はレーザー照射ができないことです。
メラニンが集中している状態でレーザーを照射すると火傷してしまう可能性があるため、レーザーの照射はできません。メリットとしては、クリニックなどで行うことになるため、肌トラブルが発生してもすぐに対応してもらえることや太くて濃い毛には効果的であることなどがあげられます。
もう1つの永久脱毛の種類はニードル脱毛です。
ニードル脱毛とは、毛穴にニードル(針)を差し込んで電流を流し毛乳頭などの毛の育成に欠かせない箇所を破壊する脱毛方法です。ニードル脱毛の特徴は、毛1本ずつ処理を行うため永久脱毛効果が高いことです。
また、医療レーザー脱毛では対処しにくい色素沈着箇所にも対応できる点もメリットといます。デメリットは痛みと時間そして費用です。針を刺す脱毛方法であるため医療レーザー脱毛よりも強い痛みを感じることになります。
また、1本1本脱毛処理を行うので時間がかかる点も難点です。さらに、医療レーザー脱毛と比較すると費用が高額になる点も無視できないデメリットといえます。
永久ではないのに光脱毛が指示される理由
光脱毛は永久脱毛効果が期待できないにもかかわらず、人気があります。
光脱毛が支持される理由は、主に4つあげられます。
1つ目は、安いコストで始められることです。
エステサロンでは若い世代の女性でも気軽に支払える安い料金を設定して集客をしています。
キャンペーンと称して初回無料などの宣伝をみかけたことがある人も多いでしょう。
コストをかけずにまず試してみたい場合に最初の料金の安さは大きな魅力です。また、医療レーザー脱毛と比較すると1回あたりの料金は光脱毛の方が安くなります。
コストは最終的にいくらかければ目的の脱毛状態が得られるかで比較することも大切ですが、1回あたりの料金の安さをメリットとして感じる人も多いはずです。
2つ目は1回あたりの照射時間がかからないことです。
医療レーザー脱毛の場合、1回の照射でカバーできる範囲は光脱毛の場合よりも狭くなります。
そのため、光脱毛の方が広く照射して1回あたりの施術時間を短くできるメリットがあります。
忙しい女性にとっては施術時間の短さは光脱毛を支持する理由となるでしょう。
3つ目は、痛みが少ないことです。
光脱毛の場合、光の照射を行ってもほとんど痛みを感じないといわれています。
デリケートゾーンに照射した場合は多少の痛みを感じることがありますが、それも耐えられる程度の痛みです。
一方、医療レーザー脱毛の場合は照射パワーが強くなるため痛みを感じる人が多くなります。痛みの少なさが光脱毛支持の理由です。
4つ目は美肌効果があることです。
エステで行う光脱毛は美肌効果も意識したプログラムになっていることも多いという特徴があります。クリニックなどでの医療レーザー脱毛を受ける場合は照射後に炎症を抑える薬が処方される程度です。エステサロンでの光脱毛は脱毛と美肌ケアが両方できる点がメリットといえるでしょう。
医療レーザー脱毛を選ぶべき理由は?
脱毛をしたい場合は、光脱毛やニードル脱毛よりも医療レーザー脱毛を選ぶことをおすすめします。
主な理由は2つあります。
1つ目は永久脱毛に分類されている脱毛方法であるため、確実に脱毛効果が得られることです。
脱毛してもすぐに毛が再生するようであれば、再度処置を受けることになってしまいます。エステサロンなどでの光脱毛は気軽に施術を受けられますが、永久脱毛効果は得られませんので脱毛効果重視の場合はおすすめできません。
また、ニードル脱毛は永久脱毛に分類されるため高い脱毛効果が得られますが、医療レーザー脱毛の方が痛みも費用も少なくて済みます。医療レーザー脱毛は、コストと脱毛効果のバランスがとれている脱毛方法だといえるでしょう。
2つ目のおすすめ理由は脱毛処理の回数が少なくて済むことです。
同じ脱毛効果が得られるのであればクリニックやエステサロンに通う回数は少ない方がよいでしょう。忙しい時間を割いて脱毛処理を行うために長期間通うのは大変です。エステサロンでの光脱毛は処理する回数を少なくすることができますが、その分、脱毛効果が弱くなります。
また、ニードル脱毛は毛ごとに処理を行うため、1回で処理できる本数に限りがあり、長期間何度も通わないと広範囲の脱毛ができません。
一方、医療レーザー脱毛はニードル脱毛よりも少ない回数で処置を終えることができるうえ、光脱毛よりも高い脱毛効果が得られます。さらに、主な2つの理由以外にも医療レーザー脱毛がおすすめの理由はあります。
医療専門家である医師などが常駐しているクリニックで医師自ら処置してもらうことになるため、万が一、肌トラブルが発生した場合でも対処してもらえる安心感があることもおすすめの理由です。
人気だからという理由だけで選ばないことが大切
脱毛には、さまざまな方法があります。脱毛方法を選ぶ場合に「光脱毛は人気があるから光脱毛にしよう」といった安易な気持ちで選ぶのはおすすめできません。安くて手軽な脱毛方法を選んだ結果、思ったほどの脱毛効果が得られなかったという結果になってしまうと本末転倒です。脱毛効果をしっかり考えて選ぶことが大切でしょう。
医療レーザー脱毛は永久脱毛に分類される脱毛方法です。エステサロンでできる光脱毛とは脱毛効果に大きな違いがあります。また、同じ永久脱毛方法であるニードル脱毛と比較すると、費用・コスト・時間の面で医療レーザー脱毛の方がメリットは大きくなるのが一般的です。脱毛効果を確実に得たい場合は医療レーザー脱毛を選ぶのが得策でしょう。