対策が知りたい!脱毛とワキガの関係性を徹底解説!
2019.04.16
そもそもワキガというのは、学術的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる症状のことです。脇のニオイにもさまざまな種類があります。ワキガのニオイは汗臭さとはまた違ったニオイで、玉ねぎのようなツンとする刺激臭や、使い古しの雑巾のようなニオイといった形容をされることが多いです。同じワキガでもニオイには個人差があるので、一概にどのようなニオイかということは断定できませんが、とにかく汗のニオイとは違う刺激の強いニオイであることは確かです。 脇の下に毛がたくさんあると、ワキガのニオイもより強くなってしまいます。脇の下にある毛にも脇の雑菌は付着します。そこで雑菌が繁殖すると、ワキガ臭はさらに強くなってしまうでしょう。脱毛によって脇の毛を処理すると、雑菌が繁殖する場所を少なくすることができるため、ワキガ臭の改善にも期待することができます。 脱毛はワキガの症状を抑制する効果が期待できますが、一方で、脱毛をしたことでかえってワキガのニオイが強くなってしまったと感じる人もいるようです。しかし、先にも述べた通り脱毛とワキガの関係性は医学的な根拠がありません。ただ、基本的に脇のムダ毛がなくなればワキガのニオイも軽減されるはずなので、脱毛によってニオイが強くなったと感じる場合、それは脱毛後の肌の状態に原因があると考えられます。脱毛の施術を受けると、毛穴は自然と閉じるのが通常です。しかし、何らかの原因で脱毛後も毛穴が開いたままになっていることがあります。開いたままの毛穴はいわば無防備な状態なので、皮脂や雑菌などの侵入を簡単に許してしまいます。すると、毛穴に老廃物がたまっていき、その老廃物が嫌なニオイの原因になると考えられます。もし脱毛後に脇のニオイが強くなったと感じたら、まずは自分で脇の状態を確認してみてください。そのとき、脇が汚れていたり、詰まりを見つけたりしたら、皮膚科を受診してきれいにしてもらうと良いでしょう。 もともとワキガに悩んでいる人は、脱毛の施術中にニオイのことが心配になることもあるのではないでしょうか。脱毛することで脇を衛生的に保つことができるので、ワキガを少しでも改善する目的で脱毛を受けるという人も珍しくありません。しかし脇の脱毛は、サロンやクリニックによっては10分くらいで施術を終えることも可能です。施術前にスタッフに相談すれば、柔軟な対応もしてくれるでしょう。 もしワキガに悩んでいるなら、脱毛はきっと有効な手段の1つになってくれるはずです。中には、脱毛後にニオイが強くなったと感じる人もいるようですが、それは脱毛後の脇のケアをしっかりしておけば防ぐことのできることでもあります。むしろ、毛がなくなれば脇が蒸れることもなくなるため、高い確率で脱毛前よりはニオイを軽減することができるはずです。また、脱毛は雑菌の繁殖場所である毛根を破壊することにもなります。特に医療脱毛はより高い脱毛効果が得られるだけでなく、光脱毛などに比べてワキガの改善効果も高いレベルで期待できます。医療脱毛を受ける際は、まずカウンセリングで相談するのが通常です。ワキガの悩みを抱えている人は、とりあえずカウンセリングを受けてみて、自分が悩んでいることを相談してみてください。ワキガを治すために医療脱毛を受ける人も少なくありませんから、相談すればきっと親身になって応えてくれるはずです。しかし脱毛はワキガの根本的な解決にはなりませんので、しっかりとワキガを治したい場合にはワキガの治療を受けるようにしましょう。
ただし、脇の脱毛とワキガについては、良からぬ噂を耳にすることもあります。実は脇の脱毛をしたことによって、脇のニオイが強くなってしまったという人も中にはいるようなのです。脱毛すればワキガを抑制できるという声がある一方、かえってニオイが悪化してしまう人もいるというのはいったいどういうことなのでしょうか。検証してみることにしましょう。ワキガの原因を考える
そんなワキガの原因として考えられているのが脇にある汗腺です。脇の下にはアポクリン線とエクリン汗腺という汗を分泌する器官があります。この中で、ワキガと密接な関係にあるのがアポクリン線です。アポクリン線から分泌される汗には塩分がほとんど含まれていません。脂質や糖類が豊富な汗を分泌するため、雑菌の温床となりやすい汗腺なのです。これに対して、エクリン汗腺は塩分をたくさん含む汗腺です。べたつかずにさらさらとした汗が特徴的で、アポクリン線のように栄養素をほとんど含んでいないため雑菌もあまり繁殖しません。雑菌も生物ですから、繁殖するには餌が必要です。そのため、より栄養が豊富なアポクリン線に集中しやすく、そこで繁殖して嫌なニオイを発するようになるというわけです。エクリン汗腺はほとんど水と変わらぬ無臭の水分ですが、アポクリン線から出る汗はタンパク質やアンモニア、脂質や鉄分などを豊富に含んでいます。ただ、アポクリン線そのものにはニオイはほぼありません。アポクリン線と、もともと脇にある常在菌が合わさることで、ワキガ独特の嫌なニオイを発するようになります。アポクリン線は耳の中や乳首の周りなどにもありますが、脇の汗腺はほとんどがアポクリン線です。ですので、より嫌なニオイを出しやすくなっているのです。脱毛でワキガは治るもの?
ただ、脇の毛を処理するだけなら自分でも可能です。脱毛はワキガを治療するための施術ではありませんが、自己処理の頻度が減ることで脇の刺激を減らすことができます。ワキガの臭いを改善するためには、脇を清潔に保つことが大切です。脱毛によってムダ毛を処理することで、脇の衛生状態を改善することができるという意味では、ワキガ臭の軽減につながることでしょう。ただし、脱毛することでワキガが治ることはありません。脇のムダ毛が減ることで、臭いの元となる殺菌が繁殖する可能性が減ったことで臭いが軽減され「ワキガが治った」と思い込んでしまい根拠のない噂が広まってしまったのでしょう。
結論から言うと、脱毛で使用するレーザーは汗腺に影響を与えません。臭いは軽減できても、根本的な治療は望めないと言えるでしょう。それでも「臭いが軽減されるのであればいい」と思う方もいるかと思います。しかしワキガの根本的解決を望むのであれば、きちんと医療機関でワキガ治療をしてもらうことをおすすめします。脱毛するとワキガのニオイは強くなる?
また、脱毛後に脇の汗の量が増えたと感じる人もいるようです。脱毛後にワキガのニオイが強くなった気がするのは、この汗の量が関係しているとも考えられます。脇の脱毛をしたあとは、特に脇に意識が集中しがちになります。身体のある箇所に意識が集中すると、その箇所の発汗もより盛んになります。また、脱毛の刺激によって一時的に汗腺の活動が盛んになることも珍しくありません。汗をかく量が増えると、ついニオイも気にしてしまうのが人間の性ですから、一番は汗をかくのを気にしないようにするということです。この場合は、一時的に汗が増えているだけなので、しばらくすれば元に戻るはずです。施術でニオイが気になるときのワキガ対策
もしそれでも施術中の脇のニオイが気になるのであれば、たとえば朝シャワーをしておいたり、ニオイ対策の石鹸を使ったりして、施術中のニオイが気にならないようにする対策を取っておきましょう。ワキガ臭は汗が原因になっていますから、施術前に汗をちょっと拭きとっておくだけでもニオイの軽減につながります。ウェットティッシュなどで脇を拭き取れば、ニオイの原因になる脇の常在菌の除菌にもつながるのでおすすめです。
また、脇だけでなく衣類のニオイ対策をしておくのも有効です。化学繊維が使われた衣類は通気性がなく、ニオイが内側にこもりやすいため、ワキガが気になる人は避けた方が賢明です。ニオイが気になるなら通気性や吸湿性の高い衣類を身に着けるようにし、また衣類の消臭をきちんとしておくことも忘れないようにしましょう。脱毛でワキガを改善していこう