脱毛とニキビの関係!与える影響や注意点まとめ
2018.11.07
そこで今回は、ニキビと脱毛の関係性、ニキビやニキビ痕があっても脱毛できるのか、ニキビがある時に注意したいことを説明していきます。肌をきれいに見せるために脱毛したにもかかわらず、脱毛のせいでニキビが悪化してしまっては意味がありません。脱毛を考えている人は参考にしてみてください。 ニキビやニキビ痕があったとしても、脱毛できる場合がほとんどです。白ニキビや薄いシミであればそのまま照射することができますし、保護シールを貼って避けながら照射してもらうことも可能です。また、医療従事者が施術を行う医療レーザー脱毛であれば、肌の状態を見てもらった上で、肌トラブルの薬を処方してもらうなどしながら施術を受けることができるため安心です。 ニキビやニキビ痕があっても脱毛できる場合が多いですが、「ニキビが広範囲にある」「赤黒いニキビがある」「赤く炎症している」といった場合には脱毛できない可能性があります。施術を行うと症状が悪化したり、火傷したりしてしまう恐れがあるからです。なお、どの程度の状態で施術を断られるのかはクリニックによって異なるため、一度クリニックで肌の状態を直接確認してもらうと良いでしょう。 そもそもニキビは、毛穴から皮脂が排出しきれずに詰まってしまうことが原因で、できてしまいます。皮脂が毛穴に詰まっているだけの状態は白ニキビまたは黒ニキビであり、炎症はまだ起きていません。この状態を放置していると、毛穴の中でアクネ菌が増殖して炎症を引き起こしてしまいます。アクネ菌は毛穴の常在菌であり、普段は肌表面のバランスを正常に保つ働きがあります。しかし、過剰に増殖してしまうと、免疫細胞や白血球がアクネ菌から肌を守ろうとして集まるため、毛穴が赤く腫れてしまうのです。このような炎症が起きたニキビは赤ニキビと言い、さらに炎症が強くなると黄ニキビ、紫ニキビになります。黄ニキビは膿を持った状態であり、色素沈着やクレーターなどのニキビ痕が残る可能性が赤ニキビよりも高いです。紫ニキビは毛穴の周囲にまで炎症が及んでしまっている状態であり、毛穴の中では血と膿が溜まってしまっています。 これらの炎症を引き起こす原因となるアクネ菌は、皮脂やほこり、汚れなどをエサにして増殖していきます。そして、うぶ毛には肌をほこりや風などの外的刺激から守る役割があるため、アクネ菌のエサとなる汚れが絡みやすいです。脱毛することでうぶ毛を取り除いてあげると肌表面に汚れが溜まりにくくなり、ニキビの悪化を防ぐ効果が期待できるのです。また、うぶ毛を取り除くと毛穴が引き締まるため、毛穴に皮脂や汚れが詰まりにくくなり、ニキビができづらくなります。さらに、うぶ毛があると肌がくすんで見えてしまうことがありますが、うぶ毛がなくなると肌が明るく見えるようになります。結果、薄化粧でもきれいに見せられるようになり、落としきれなかったメイクで毛穴を詰まらせてしまうということも少なくなるでしょう。 このように脱毛することで、ニキビを予防する効果が期待できますが、一方で脱毛処理後にニキビができてしまうことがあります。ただし、ニキビだと思っていたら毛嚢炎だったというケースもあっるため、注意が必要です。毛嚢炎は小さな赤いブツブツが肌に現れる皮膚炎であり、毛包に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が感染することで発症します。これらの細菌は常在菌であり、通常は皮膚のバリア機能により毛包への侵入が防がれています。しかし、肌のバリア機能が低下すると細菌が毛包に入り込みやすくなり、毛嚢炎になってしまうのです。医療レーザー脱毛や光脱毛ではレーザーの熱などによるダメージが肌のバリア機能を低下させてしまい、毛嚢炎の原因になります。毛嚢炎になってしまった時は肌を清潔に保つことが大切です。汗をかいたらシャワーを浴びるようにし、肌が長時間湿った状態にならないようにしましょう。ただし、清潔な状態を心がけるあまりゴシゴシと洗い過ぎてしまうと、肌の乾燥やダメージの原因となり逆効果になってしまいます。優しく洗うようにし、洗った後は保湿をしてあげましょう。また、ブツブツは自分で潰すと膿んでしまうことがあるため、触らず様子を見るようにしましょう。正しい肌ケアを行っていれば、軽度の毛嚢炎は自然に治ることが多いです。痛みやかゆみもほとんど感じませんので、必要以上に心配することはありません。しかし、重度になるとブツブツの部分が硬くなり、痛みや発熱を伴うようになります。このような場合は、できるだけ早く皮膚科を受診するようにしましょう。皮膚科では肌の状態や毛嚢炎の症状に合わせて、抗菌薬やステロイド配合の軟膏などから適切なものを処方してもらえます。ただし、ステロイドには肌の免疫を抑える作用があるため、過剰使用してしまうと皮膚の免疫を低下させ、症状が悪化してしまう可能性があります。医師から処方される時には、このようなリスクをふまえた上で用法・用量が決められているため、医師の指示にきちんと従うようにしてください。 ニキビやニキビ痕がある時に、誤った方法でムダ毛を自己処理してはいけません。毛抜きで抜いたり、カミソリで剃ったりといった自己処理方法は肌へのダメージが大きく、肌トラブルを引き起こす可能性があるからです。皮膚科に相談するか、脱毛クリニック無料カウンセリングの際に相談することをおすすめします。 また、ニキビやニキビ痕がなくても自己処理による肌へのダメージが大きいことに変わりはありませんから、自己処理は気をつけて行う必要があります。自己処理では毛抜きが最も肌トラブルを起こしやすく、次に手動カミソリ、電動シェーバーの順で肌トラブルが起きる可能性が高いです。毛抜きは使わないようにし、カミソリで剃る時もシェービングクリームなどを塗って肌を保護した上で、毛の流れに沿って剃っていきましょう。毛の流れに逆らって剃ると処理しやすいこともありますが、毛の流れに沿って処理するよりも肌を傷つけやすいです。また、同じ箇所を何度も剃ることも肌を傷つける原因になるため、1回で済ませましょう。剃り終わったら濡れタオルでクリームを優しく拭き取り、保湿ケアをしっかり行います。なお、自己処理方法が正しくても、カミソリの刃が錆びてしまっていると肌トラブルの原因になってしまいます。浴室に置いておくことは避け、刃もこまめに交換するようにしましょう。また、ムダ毛を剃る頻度も2~3週間に数回程度にするようにしてください。頻繁にカミソリでムダ毛処理を行うと、肌トラブルが起きる可能性が高くなってしまいます。 ニキビやニキビ痕がある時に自己処理することは、基本的にNGですが、ニキビの炎症が強いと医療レーザー脱毛や光脱毛の施術も受けられないことがあります。このような場合はニキビ治療から始める必要があります。皮膚科では抗生物質を処方されることが一般的です。抗生物質には殺菌作用があり、炎症を引き起こす原因となるアクネ菌が殺菌されることで炎症の緩和が期待できます。ただし、抗生物質は長期間使っていると、抗生物質が効かない耐性菌が出てきてしまうことがあります。そのため、飲み薬なら1~3カ月程度、塗り薬なら4週間程度と期間が設けられて処方されます。また、抗生物質はあくまでもアクネ菌の増殖を抑えて炎症を緩和しているだけであり、ニキビそのものを治すといった根本的な治療にはなりません。ゆえに、炎症が治まった後は毛穴の詰まりを改善する治療薬が使われるようになります。この他にも、皮脂の過剰分泌の原因となる男性ホルモンの働きを抑えるホルモン治療や、ニキビの症状に合わせて行うレーザー治療などがあります。皮膚科で相談し、自分に合ったニキビ治療を受けると良いでしょう。 脱毛処理を考える際は、まずニキビの状態を見て脱毛できそうかどうかを判断してみてください。その上で不安がある場合は、医師に相談できる脱毛クリニックでカウンセリングや施術を受けましょう。ニキビがあっても脱毛はできる?
肌の状態によっては脱毛が難しい?
脱毛処理でニキビが治せるって本当?
ニキビがある場合の注意点
まずはニキビの状態を見てみて!