膝の脱毛知識まとめ!施術を受ける前の心構えと料金目安
2018.05.23
カミソリやシェーバーで処理すると怪我をしてしまう可能性もあるので、自分でムダ毛処理をするのは難しいと感じている人が多いです。
しかし女性の場合、スカートやショートパンツをはいた時など膝が見えてしまう機会も少なくありません。処理せずそのままの状態で膝を出すことにも抵抗がありますし、だからといって、常に膝を隠すような服ばかり選んでいては、自由にファッションを楽しむことができません。
膝の露出を気にせず好きな服を着るために、専門のクリニックなどで脱毛することを考えている人もいるのではないでしょうか。
脱毛と言ってもさまざまな種類があり、それによって料金や回数、完了までの期間に違いがあります。そこで今回は「膝の脱毛」がどのようなものなのか、詳しく説明していきます。
脱毛する前に知るべき膝部分の特徴
膝は他の箇所に比べると、毛が抜けにくい場所だと言われています。
これにはさまざまな理由がありますが、1つ目の理由として挙げられるのは「黒ずみ」です。
皮膚は外からの刺激を受けると、メラサイトが刺激を受けてメラニンを生成します。このメラニンがたくさんできると肌に溜まり色素沈着を起こし、黒ずみとなります。
膝以外の場所でもムダ毛の自己処理などで刺激を受けると色素沈着が起きやすくなりますが、さらに膝の場合は正座をしたり膝をついたりすることが多く、肌が刺激を受けて黒ずみができやすいです。
光脱毛の場合でも医療レーザー脱毛の場合でも、毛根の黒い部分に光やレーザーが反応します。そのため、脱毛する箇所の肌が黒ずんでいると、光やレーザーが毛根に届かず毛が抜けにくくなってしまいます。
毛が抜けにくい2つ目の理由は、膝が乾燥しやすいことにあります。
膝は皮脂腺が少なく、他の箇所に比べて汗や皮脂が出にくいので乾燥しやすい場所です。乾燥すると皮膚が厚くなってしまい光やレーザーが奥まで届かず、充分な効果を得ることができなくなってしまいます。
さらに皮膚が厚くなっていると生えてきた毛が皮膚の中に出られず埋まってしまい、いわゆる埋没毛になってしまう場合もあります。埋没毛になってしまうと除去するのが難しいうえに、炎症を起こすなど肌トラブルの原因になります。また、あまりにも乾燥がひどいと、肌へのダメージを考慮して施術そのものを断られてしまう場合もあります。
どのような方法で脱毛を行うにしても、健康で柔らかい肌でいることが、脱毛の効果を高めるためには重要なのです。
膝のムダ毛を抜けやすくするには?
膝の毛が抜けにくい理由は色素沈着と乾燥が主な原因であると説明しましたが、それらを解消するには膝の皮膚をケアすることがとても重要です。具体的に言うと、しっかりと保湿をして乾燥を防ぐこと、古くなった角質を取り除くこと、膝に刺激を与えるような体勢(正座や片膝をつくなど)はしないことなどが挙げられます。
乾燥しやすい冬場はもちろんのことですが、夏でもエアコンなどの影響で膝は乾燥しやすいです。
乾燥を防ぐためには保湿が何よりも大切ですが、効果的な保湿には古い角質の除去が必要です。角質で分厚く硬くなってしまった肌に化粧水やローションで保湿をしようとしても、奥まで成分が浸透せず充分な効果を得られません。古くなった角質は硬く、無理に除去しようとすると肌を傷つけてしまう可能性もあるため、角質を除去するのに最適なのは角質が柔らかくなっている入浴中やお風呂上がりです。
スクラブ入りの石鹸でマッサージをしたり、厄介な角質の場合はピーリングを行ったりするのも効果があります。しかし、強くこするなどして強い刺激を与えてしまうと、肌のターンオーバーを早めて更に角質が厚くなってしまうため逆効果です。またお風呂上がりで毛穴が開いている時や、角質を除去した直後には化粧水などでしっかりと保湿し、水分が逃げないようにクリームやオイルで蓋をしなければなりません。
皮膚がかなり硬くなってしまっている場合や硬くなっている範囲が広い場合には、無理に一度に角質の除去を行おうとせず、ケアを繰り返し行い徐々に柔らかくしていきながら、少しずつ肌を健康な状態に戻していくのが良いです。
肌の色素沈着による黒ずみも、黒ずんだ部分が肌のターンオーバーによって表面へ押し出されることにより、徐々に解消されていきます。そのためには黒ずみの原因となるメラニンの生成を抑えるよう、肌に刺激を与えないようにすることが重要です。
膝のムダ毛を抜けやすくするには、健康で柔らかい肌でいることが大切です。そのためには古くなった角質を除去し、その下にある新しい肌を守るために保湿をすることが不可欠です。
施術を受ける前に!膝脱毛で注意すべきこと
膝の脱毛をサロンやクリニックで受けようとした場合、気を付けなければならないことがあります。それは「膝下脱毛」の場合、膝部分の脱毛が含まれているかどうかということです。膝とスネの部分を合わせて施術をしてくれるサロンやクリニックもありますが、多くの場合「膝下脱毛」はスネの部分を指し、膝は別になっていることが多いのです。
多くの人が脚の脱毛をする時は、膝を含む膝下全体か、膝下と膝上を合わせた脚全体を同時に脱毛します。それなのに膝単体のプランがあるのは、先ほど述べたように膝という部位の毛が抜けづらいことが理由です。施術を続けていくと、比較的毛の抜けやすいスネの部分はツルツルになったのに、毛の抜けにくい膝はまだ脱毛が完了していないということが度々あります。
この時に膝を含めた「膝下脱毛」のプランしかないと、膝だけしか脱毛しないのに少しもったいないような気がします。こういった時に膝単体の脱毛プランがあれば、そちらに切り替えることで料金を抑えることができます。
また、エステサロンなどで光脱毛を行っていた人が、毛の抜けづらい膝の部分だけ効果の高い医療レーザー脱毛に切り替えるという人もいます。そういった時のためにも、膝だけの脱毛プランというのは必要なのです。
こうした理由で「膝下脱毛」の中には膝が含まれていない場合が多いので、サロンやクリニックで膝を脱毛してもらう際には、最初にしっかりと確認することが必要です。また、料金を比較する際にも膝を含めた料金なのか、そうではない金額なのか確認しましょう。
施術を行う回数や料金は毛の量などによって多少の違いはありますが、膝だけの場合、光脱毛なら10回~15回で料金は2万~3万円ほど、レーザー脱毛なら4回~6回で料金5万~6万円というのが一般的な相場です。しかし、脚全体でのコースにした場合や、膝下とセットで行うなどすれば料金が変わることもあります。
こうしてみると、光脱毛の方が料金は安く施術を受けやすいような印象を受けますが、膝に関して言えば毛の抜けづらい箇所なので、効果が高く回数も少なくて済む医療レーザー脱毛がおすすめです。
効果的に膝の脱毛施術を受けよう!
せっかく医療レーザー脱毛を受けるのなら、その効果を最大限に高めたいものです。最初に挙げたように膝というのは他の場所に比べると、毛の抜けにくい箇所になっています。
施術の効果を高めるには、古い角質の除去をして保湿をし、肌の状態を整えておくことが何よりも重要です。
施術を受けても毛が抜けるまでには2週間~3週間ほどかかります。
この間に、まだ抜けていない毛を毛抜きで抜いてしまったりすると、毛の生えてくる周期が乱れて、施術を受ける間隔が乱れてしまいます。また、レーザーは肌の黒い部分に反応するようになっているので、施術を受ける前に毛を抜いてしまうと、黒い部分がなくなりレーザーの効果が出ません。
どうしても気になる場合には毛を抜くのではなく、カミソリなどで剃るようにしましょう。しかし、これもやりすぎてしまうと、肌に刺激を与えてしまうことになるので、角質で肌が硬くなったり、黒ずみができてしまったりする可能性があります。クリニックで脱毛をしている最中は、極力肌に負担を掛けるようなことは避けるべきです。
光脱毛にしても医療脱毛にしても、施術を受ける過程で少なからず肌のダメージはあります。施術を受けた直後は特に念入りに肌のケアをして、次回の施術を受ける時には万全の状態で臨みましょう。
膝の脱毛をする目的は、ツルツルですべすべの肌を手に入れることです。そのために医療脱毛をしているのに、肌の手入れを怠ったりすれば充分な脱毛の効果を得られないだけではなく、皮膚のトラブルなどが起きて肌が荒れてしまい「美しい肌」からはどんどん遠ざかってしまいます。医療脱毛での効果を最大限に高めるためには、施術前と施術後どちらも肌のケアをしっかりと行うことが大切です。